【図解】木はどうやって狙った方向に倒す?伐採の仕組み(受け口・追い口)と自分で切ってはいけない木
「庭の木を切りたいけれど、倒れて家や塀に当たらないか心配」——伐採のご相談では、まずこの不安を伺います。プロの伐採は、力任せに切るのではなく、倒す方向を先に決め、その方向にしか倒れないように切り込みを入れる作業です。
この記事では、その仕組みを図解で紹介しながら、住宅地での実際の切り方と、ご自身で切るのは避けてほしい木の見分け方をまとめます。
伐採は「倒す方向」を先に決める作業
作業の前に、木の傾き、枝の重さの偏り、周りの建物・電線・道路、倒した木を置くスペースを確認します。木は重いほう・傾いているほうへ倒れようとするので、その性質と、倒したい方向が合っているかを見極めるのが最初の仕事です。
図解:受け口・追い口・つるの関係
- 受け口:倒したい側に、くさび形の切り込みを入れる。深さは幹の太さのおよそ4分の1〜3分の1が目安
- 追い口:反対側から、受け口の底より少し高い位置に水平に切り込む
- つる:受け口と追い口の間に、あえて切らずに残す部分。ここがちょうつがいになり、倒れる向きを保つ

「つる」の幅が狭すぎると途中でちぎれて向きが変わり、広すぎると倒れません。木の太さや状態に合わせて加減するところが、経験の差が出る部分です。
住宅地では「上から少しずつ」切ることが多い
東京や神奈川の住宅地では、木をまるごと倒せるだけの空きスペースがない現場がほとんどです。その場合は、木に登るか高所作業車を使い、枝→幹の上部→下部と、少しずつ切り分けて下ろしていく方法(分割伐採)をとります。重い部分はロープで吊りながら下ろし、屋根や塀に当てないようにします。

BEFOREAFTER自分で切ってはいけない木の見分け方
次のどれかに当てはまる木は、ご自身での伐採は避けてください
- 高さが2階の屋根に届く、または幹の直径が15cmを超える
- 建物・塀・電線・道路の近くにあり、倒せる空きスペースがない
- 大きく傾いている、または根元や幹が腐って空洞がある
- 枯れている(枯れ木は思わぬところで折れます)
- 隣の敷地にかかっている
特に枯れ木や腐った木は、受け口を入れても「つる」が効かず、予想外の方向に倒れることがあります。電線にかかる木は、電力会社への連絡が必要なケースもあるので、まずはご相談ください。
伐採のあと:切り株を残す?抜く?

伐採は地上部を切る作業、伐根(抜根)は根まで掘り起こす作業です。切り株を残すと費用は抑えられますが、木によっては根元から新しい芽(ひこばえ)が出続けます。跡地に防草シートや砂利を敷く、駐車場にするなどの予定があれば、伐根まで行うのがおすすめです。費用の目安は料金表、作業の詳細は伐採・伐根のページをご覧ください。
まとめ
伐採は、倒す方向を決め、受け口・追い口・つるでその方向にだけ倒す作業です。スペースがない住宅地では上から分割して下ろします。高さ・太さ・周りの状況によって危険度が大きく変わるので、迷ったら写真を送ってください。切り方と概算をお伝えします。剪定で済むかどうかの判断も含めてご相談いただけます(剪定の切り方の図解)。
